毛色と模様毛色と模様

ネコちゃんには色々な毛色や模様がありますが、すべてのパターンを知っている人はごくわずかです。調べるのが面倒な人に、一般的な毛色とパターンをお教えます。







トラ柄

見た目が違っていても、ほとんどのネコちゃんはトラ柄です。その理由は、どのネコちゃんもトラ猫が持つ四つのトラ猫遺伝子のうち、必ず一つを持っているからで、それ以外の遺伝子が生み出す毛色や模様が、このトラ柄を覆っています。全身にストライプや斑点がある場合はトラ柄と言われます。家猫の祖先であるリビアヤマネコがトラ柄で、それが代々受け継がれており、カモフラージュや狩猟に最適な柄とされています。トラ柄は常にネコちゃんの遺伝子の一つであるので、野猫のように繁殖が管理されなくなると表面に現れてきます。それは野生で生活するには一番効果のある柄だからです。トラ柄がネコちゃんの基本柄ならば、時々表面の被毛に現れて良さそうなものですが、遺伝子の突然変異によってトラ柄以外の柄や色が表面に現れているのです。

毛色

遺伝子学的に、ネコちゃんの毛色は黒かオレンジ(赤毛ともいいます)か、もしくは両方しかないとされていますが、実際は様々な色のバリエーションがあります。これは突然変異によるもので、特定の対立遺伝子の組み合わせが外見に影響をもたらします。例えば、青一色や先端の色が違うパターンがそうで、数十年に渡って繁殖が続けられることで、固有の性格や外見、柄が特定されます。
ネコちゃんの祖先や遺伝的要素が分からない時、その子猫がどのような柄や毛色で生まれてくるのかは分かりません。それは遺伝子がネコちゃんのDNAに隠れており、突然現れるためです。

性別によるオレンジ色

オレンジ色は性別に由来する色で、X染色体に見られます。人間と同様に、メス猫はX染色体を2つ持ち、オス猫はX染色体1つとY染色体1つを持ちます。遺伝子はオレンジと非オレンジ(ノーマル色)に分けられ、オス猫はX染色体が1つしかないため、オレンジかオレンジ以外の毛色となります。メス猫はX染色体のいずれかで非オレンジとオレンジの組み合わせとなり、亀甲模様になることがあります。結果的には、赤褐色の猫が3匹いれば、そのうちの2匹はオス猫で、メス猫は赤褐色、もしくは亀甲模様になっている場合があります。ごく稀にオス猫が染色体を3つ持ち、その内のX染色体が2つの場合は亀甲模様になることがあります。ただしこれは、6000匹に1匹の割合で、通常生殖不能となります。

白斑点と白毛色

白猫には時に予想していないことが起きます。まず、白は優勢遺伝で、他の色や柄を覆うため、子猫の毛色・模様がどう表れるのか分からない場合が多いです。次に、必ずではありませんが、白猫の目の色は大体銅色や青色ですが、青い目の猫はいずれ耳が聞こえなくなることが多いと言われています。片目が色違いでも、青い目側の耳は聞こえなくなるとされています。
毛皮に白の斑点を表す遺伝子もあり、斑点の大きさは大小様々で、時には斑点が逆転し、白が全身を覆って他の色が斑点の大きさになる時もあります。

色の強弱

ネコちゃんの毛は、根元から先端に行くにつれ毛色が濃くなり、その度合いに応じてチンチラ、シェード、スモークと呼び名が変わってきます。ロングヘアであるほど、他の色と組み合わさり、違うパターンが多くなります。

先端の色と体温の関係

模様が集中するパターンの例として、体の先端(耳、顔、四肢、しっぽ)の毛色の方が他の箇所より濃くなっていることがあります。このようなネコちゃんはアルビノの傾向があり、体の先端以外は色素が薄くなります。色素を作る酵素は熱に弱く、ネコちゃんの体温が高いところは色素がうまく働きません。しかし外気に露出されている体の先端部分は体温が比較的低く、色素を作り出す酵素が活性するため、その部分の色が濃くなります。このようなネコちゃんを飼っている場合、夏より冬場の方が毛色が濃くなることにお気づきでしょう。特にアジア系の品種に関しては、この色合いをスタンダードとするブリーダーもいます。